体操

シニアにヒップホップダンス

最近シニアの健康維持、介護予防としてヒップホップダンスを行っているグループが増えています。
シニアに人気の社交ダンスのようにパートナーも衣裳も必要とせず、気楽に動きやすい服装でリズムに合わせて自由に踊ったり、インストラクターの真似をして楽しく踊ることができます。

そしてヒップホップダンスがシニアの健康維持に役立っているという、さまざまな大学の研究結果も出ているのです。
日本介護予防ダンス協会では歌謡曲やヒップホップのリズムに合わせた「元気ダンス」の指導者養成も行っており、約150人の指導者がシニアに広げています。

シニアヒップホップダンスの特徴は?

日本介護予防ダンス協会の行っているヒップホップダンスは、本格的なダンスではなく、両膝を軽く曲げるダウンという動きが基本となっています。
これはスクワットのような動きの繰り返しなので、膝や腰を痛めることにもつながるので準備運動もしっかり行う必要があるのです。

そのためダウンを取り入れたダンスを行う前に、リズムに合わせて歩きダンスやストレッチをしっかり行うことも大切となります。
また水分補給が不足すると心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まるので、水分補給は本当にこまめに行うようにします。
そして無理なく定期的に続けることが大切です。

効果はあるのか?

近畿地方中心にダンス教室を展開している、日本ストリートダンススタジオ協会では50代、60代のシニア向けヒップホップダンス教室を開き、奈良県立医科大との共同研究に取り組んでいます。
教室の初回時と、複数回参加後の両タイミングに単語記憶筆記テストを行ったところ、認知機能向上やストレス軽減効果が見られたのです。

奈良県立医科大の沢見教授は脳の活性化と介護予防に、一定の効果も確認しているとのことです。
他にも認知機能や敏しょう性の改善効果があるという研究結果も報告されています。
またシニアスポーツに詳しい近畿大医学部の福田寛二教授は、シニアの運動は健康寿命を伸ばす効果があると言います。

シニア女性からの人気が上昇

今シニア女性のヒップホップダンスへの人気が高まっています。
ご紹介したようヒップホップダンスが、シニアの介護予防に役立っていることはいろいろな大学の研究でも確認されており、高齢者の健康作りにヒップホップを導入している自治体も増えているのです。

また日本ストリートダンススタジオ協会では、一般のダンス教室にシニアの参加者が増えていることから、50代、60代中心向けダンス教室の生徒募集をしたところ、とても人気があったとのこと。
今の50代、60代は若い頃にエアロビクスやジャズダンス、あるいはディスコダンスなどが人気だった時代だったことから体験者も多く、音楽に合わせて運動をすることに抵抗がないのではないでしょうか。