杖

杖の役割について

現在、シニアの人口がとても増えている中、まだまだ元気なお年寄りがたくさんいます。
そして動けなくならないようにも、毎日歩くことなどが勧められている中、ちょっと股関節や膝、腰などの負担によって歩くことが少し難しいというシニアもたくさんいるのではないでしょうか。

そんなときに杖は足腰の負担を軽減してくれるので、とても歩きやすくなり毎日の散歩も気楽にできるようになります。
このように杖は歩行がちょっと不安定だったり、足腰の負担が気になっているシニアの素晴らしい人生の相棒とも言えるのです。

また普通に歩けるシニアでも、杖を使うことで足腰痛予防になったり、転倒予防になります。
他にもなんとなく歩行に不安を感じている場合や、すぐ疲れてしまうというシニアにもおすすめ。
人の手を借りずに自分でしっかり歩くためにも、杖はとても便利なグッズであり、毎日歩くことができるようになったことで、杖なしで歩けるようになったというシニアもいるのです。

杖の種類や特徴について

杖にはいろいろなタイプがありますが、大きく分けて4つあります。
まず一つ目は「T字杖」ですが、真っ直ぐの杖で、T字に握り手が付いているものです。
ちょっと歩くのが不安、足腰への負担が気になるというシニアにぴったりの初心者におすすめの杖です。

軽量なものが多く、かわいい花柄や、握り手に彫刻が施しているものなど、オシャレなものもたくさん出回っています。
体重の6分の1しか補助できないと言われており、軽く補助するための杖ですが、今は若い人でも長時間のウオーキングなどにウオーキング用のT字杖を使用する人も多くなってきたので、あまり違和感なく使えます。

次に「ロフストランド杖」というタイプがありますが、杖の上の部分に腕を通す輪がついています。
そしてその下の部分に握り手が付いており、「T字杖」より2カ所で体重を補助できるので、安定感やサポート感が高くなります。
身体レベルによってO型、U型の2タイプがあり、握力が弱い人や麻痺がある人などには特におすすめ。

筋力が弱かったり麻痺のある場合は、どうしても一人で歩き出すことが難しいので、このタイプの杖が使われます。
ただしこの杖を使用して歩く場合は、相当筋力などが落ちている場合が多く、一人での外出は難しく付き添いの人と一緒に外出するようにしたいものです。
今まで歩行困難だった人でもある程度のレベルまでなら、この杖で歩くことができます。

次に「松葉杖」がありますが、これは骨折をしたときに使用するだけでなく2本を使用すると上半身まで支えることができるので、足腰の負担を相当防ぐことができます。
特に股関節や膝、足首などの関節や腰などが傷んでいる場合におすすめ。
ただし麻痺などがある場合は、使用が難しい可能性もあるようです。

他にも「多脚杖」というタイプもあります。
このタイムは地面と接する杖の先が1カ所ではなく、3カ所あるいは4カ所になります。
とても安定性が高いため少々の麻痺があったり、筋肉力の低下が大きくなっている場合などにも使用できます。

姿勢が極端に悪い人、背骨が曲がっている人にもおすすめです。
特に自宅の中や病院の中の移動に使用することが多くなります。
この杖を使用する場合は、一般の道などで無理なことが多いので屋内がおすすめです。

杖の選び方について

杖の選び方としては、まず体にフィットしているものであることが大切です。
特に大切なのは長さで、身長にあったサイズのものを選ぶようにしなければなりません。
長さを計算する場合は、身長÷2+3が理想と言われており、例えば身長が160センチの人の場合は83センチということになります。

またT字杖やロフストランド杖は特に、握り手がフィットするものを選びましょう。
それぞれ人によって手の形、大きさ、腕の長さなども違うので実際に試してみることも大切です。
そして素材や太さによって重量や強度が違ってくるので、やはりこれも使用してみて、自分の体重の掛け方などによって選ぶようにしましょう。

そして年寄りみたいと言われないためにも、使いやすく颯爽と歩けるタイプを選ぶことが大切です。
またいろいろな色やデザインがあるので、自分らしい気に入った杖を選びましょう。
女性などは、服装に合わせて杖を替えるなど、オシャレに使用しているシニアもいます。