かわいい孫との接し方

嫁姑の確執はいつの時代も難しい問題ですが、その原因になりがちなのが孫への接し方です。

祖父母世代にとっては孫は自分で育てた子供の産んだ子供であり、また自分たちが経済的な負担や責任を背負うことのない存在です。

そのためつい孫をまるでペットのように甘すぎる扱いをしたり、逆に自分たちの子育て感覚をそのまま押し付けてしまったりすることがあります。

不思議なことに自分たちが親世代であったときにも同じように周囲からのおせっかいを疎ましく思ったことがあったはずなのに、実際に自分たちがその立場になってみると悪気なく迷惑な接し方をしてしまったりします。

父親や母親も最初は祖父母のすることだからとやんわりと注意をするくらいなのですが、あまりにも度が過ぎてくると実家から距離をとるようにしたり、孫に合わせたがらなくなったりしてしまいます。

まず自分たちは親ではなく祖父母という一歩引いた立場にいるということを自覚しておきましょう。

実際にあった困ったジジババの孫トラブル

祖父母と両親とで子育方針が異なるということはよくあります。

実際に相談事例として頻繁に見かけられるのが、祖父母に孫を預けると甘やかしすぎて困るというようなことです。

かわいがってくれるのはありがたいのですが、親が体調を考えて控えさせているお菓子類をどんどん際限なくあげてしまったり、子供には不相応なお小遣いをあげたりと、教育上望ましくないことをされてしまってそれが対立のもとになったりするのはよくある事例です。

ひどくなると、親が悪いことをした子供を叱っているとそのことで親の方を怒鳴りつけるなんてこともあるそうで、孫に嫌われないようにするあまり親から顰蹙を買うというようなケースが見られます。

また子育方針が甘いだけでなく、自分の感覚だけで孫と接するため時に危険な状況におかれてしまうようなこともあります。

祖父母のいる実家に遊びにいくと、まだやっと歩けるくらいの孫を近所の川に連れ出して無理に中に入れようとしたり、しかも無責任に目を離して遊ばせたりというようなことも相談されています。

年配の方の場合そうした自分の方針に両親から注意をされると逆に意固地になったり、自分の方が子育の先輩なのだと逆ギレをしたりすることもあるようで、それがますます関係悪化につながったりします。

両親を尊重して孫に接する

孫との接し方としてまず頭に入れておきたいのが、その子供の両親の教育方針を尊重するということです。

テレビなどでは面白おかしく非常識な両親の存在を伝えていたりもしますが、実際にはほとんどの子供の両親はしっかりと公衆道徳を子供に身につけさせたいと願って教育をしています。

自分の子育方針と違うとイライラしてしまうことも確かにあるでしょうが、そこで細かく口出しをせずに孫には第三者という距離感をしっかりと保って接するようにしたいですね。