高齢者にも浸透しつつあるネットショッピング

インターネットがほぼ全ての世帯に普及したことで、それまでITに弱いとされてきた高齢者も日常的にネットサービスを利用するようになりました。

定年後にパソコン教室などに通って相当ネットに詳しくなったような方もいるようで、日々登場するネットの新しいサービスのアーリー・アダプターとして新たに注目をされる存在にもなってきています。

特にここ数年でめざましく増加しているのがネット通販利用者で、65歳以上のネット通販利用者の数は全国で206万世帯という調査結果もあり、一回あたりの客単価も年々上昇する傾向にあります。

そうした上昇傾向を受けて各ネット通販サイトを運営する企業も高齢者向けの商品を多く揃えるサービス展開をしており、今後はよりいっそう日常生活に欠かせない存在となっていくことが予想されます。

日用品を購入する傾向が多いのが特徴

高齢者向けのネット通販で人気が高いのは、普段の生活で使用する日用品のうち自宅から買い物に行くのが大変な品物です。

その最も代表的なのが「白米」で、全国各地のお米のカタログからお気に入りのものを見つけて配達してもらうということを繰り返し行う高齢者はかなりの数にのぼります。

特定の食品を取り扱うお店の他に「ネットスーパー」と言われる既存のスーパーマーケットがネットで購入できるようにしたサービスも好評で、毎日の買い物を楽に行うためによく利用をしているようです。

都内など人の多く集まる場所では午前中までに注文をすればその日のうちに届けてくれるといった買い物代行のようなサービスも行っており、自宅にいながら外出して買い物をするような楽しみを感じることができます。