シニア男性向け料理教室の人気

60代以降のシニア男性世代というのは、まだ昔の「男子厨房に入らず」といった社会的意識が強い時代に成長してきたこともあってか、あまり自分から家事をするということがないようです。

ですが時代は変わり、今や性別を問わず自分の身の回りのことは自分でするのが当たり前となっており、さらにそれができないと自分自身が困るということにもなっています。

特に高齢者世代にとっては、配偶者が病気になって介護が必要になったり先立たれてしまったりという可能性もありますから、体の自由がきくうちに最低限の身の回りのことは自分でできるようになっておくということが重要なスキルになります。

そうした危機感もあってか、今シニア向けの習い事として大注目を集めているのが料理教室です。

料理教室は公民館のような公的施設で料理研究家を招聘して開催するものや、調理の専門学校でシニア向けクラスを開設したりといった方法でサービス提供されています。

男性向けのコースなら基礎から学べる

料理教室にあえてシニア男性向けクラスがあるのは、基礎の基礎から丁寧に教えるようにしているためです。

ふつう一般に開催されている料理教室の場合、既に日常的に家事をされている主婦の方などがより腕前をスキルアップするために通うことがよくあります。

そうした人と、これまで満足に包丁を握ったことがなかったシニア男性とが同じクラスになってしまってはお互いに希望する内容の授業を受けることができません。

そこで同じような初心者レベルの人が集まる料理教室として開催することで、周囲の目を気にせず気兼ねなく自分のペースに合わせた受講ができるようになります。

またシニア男性クラスの場合、作られるレシピも人気の高いものから選ばれることになるため、日常ですぐに役立つ内容として身に付けることができます。

スキルアップ用の教室もあります

プロのシェフの多くが男性であるように、男性が料理に向いていないということは全くありません。

シニア男性クラスの受講者の中にも、最初は調理器具の名称もわからないような超初心者であったところ、教室で腕前が上がっていくことが楽しくなってそれからかなり本格的な料理にも挑戦するようになったという人も多くいます。

料理は自炊という健康によい習慣につながるだけでなく、手先を器用に動かすという脳への程よい刺激になります。

趣味としても実益としても大いに役立つ調理教室は、シニア向けに大変おすすめできる講座です。