中高年からの趣味を持ちませんか

勤めていた会社を退職してからは悠々自適の生活を、と思っている人が多いでしょうが実際のところ楽しく自宅外の活動をすることができるのは最初の数ヶ月くらいのもので、1年が経つ頃にはやりたいこともなくなり、気づくと家に閉じこもりっぱなしになっていたなんてこともよくあります。

勤めている時にはないと思っていた時間も、いざ自由に使えるようになるとどう配分していいかがわからず、ダラダラとテレビを見ているうちに気づいたら夕方なんてふうになってしまいます。

それまで朝から晩まで忙しく働いていたのだから多少のダラダラはいいのではないかと思ってしまうところですが、あまりにもそうした時間感覚のない生活を長く送ってしまうと認知症や身体能力の低下からくる病気など重大な症状を発症してしまうことにもなります。

高齢者として長く自宅生活を送るなら、ひとつくらいは打ち込める趣味を持つことをおすすめします。

どのような種類のものでもよいので、没頭してうちこむことができたり仲間と交流することができたりするものを持つことで、長い老後生活もかなり充実度が違ってきます。

中高年から始めるのにおすすめの趣味

とはいっても、これまで仕事一筋で趣味らしい趣味を持ったことがない人にとっては、いきなり「趣味に没頭しろ!」なんて言われても何をどうして良いかわからないですよね。

そんなときにはとりあえず中高年の同世代の人が多く集まるサークルに出席してみるなどいくつかお試し体験をしてみるのがおすすめです。

今は全国どの地域でも高齢者人口が増えていることもあって、高齢者サークルの活動は活発になっています。

地域の掲示板やWebサイトなどと見ればサークル員募集という告知はたくさん見つけることができますし、コミュニティサイトでも同じように趣味を探している中高年の方の投稿があったりするので、そういったものを参考にしてみるのもいいかもしれませんね。

ワクワク.navi | シニアの悩み解決!コミュニティサイト

尚、中高年向けサークルとして人気が高いものとしては、「ガーデニング」「文化教養(俳句・短歌など)」「社交ダンス」「カメラ」「語学」「楽器」などがあります。

他にも健康マージャンや囲碁・将棋といったものも根強い人気があります。

以前ちょっとかじってみたことがあるところに参加をするのもいいですし、全く未経験のところに飛び込んでみるのもいいでしょう。

先入観ではなく自分の気持ちに素直になる

人の心というのは不思議なもので、ある日突然に「これだ!」というものに出会うことができたりします。

実際に聞いた話なのですが、それまで仕事ばかりで趣味を持ってこなかった男性がある日妻に誘われてフラメンコ教室の見学に行ったところ、そこでいきなりはまり込んだというような例があります。

その方はそれまで全くダンス経験もないですし、そもそもフラメンコという存在すらよく知らなかったそうなのですが、何回か見ているうちに強い興味を抱いて自分でもやってみたいと強く思うようになったのだそうです。

同じようにフラダンスに突然はまった女性や、レスリングを定年から始めたくなった男性などいろいろな話は伝えられています。

大事なのは「自分には関係ない」と門前払いをするのではなく、素直な気持ちでそれをやりたいと思えるようにするという柔軟性です。

むしろ全くやったことのない分野へ挑戦した方が高齢者の脳にとってはよいという研究もありますから、ぜひ自分のやりたいことに積極的に飛び込んでみてください。